歯科技工士として活動している方で、学校の実習と臨床ではやり方が全く違ったり実際に歯科技工士の仕事って難しいなと思ったことはありませんか?
実際に学校で勉強した実習と臨床での仕事では全く内容が異なると思います。
そのような方に向けて、元歯科技工士として働いていた私が歯科技工士の仕事はなぜ難しいのか思った理由と解決策を紹介しますのでぜひ参考にしていただければと思います。
歯科技工士の仕事が難しい理由とは
元歯科技工士の私が思った歯科技工士の仕事は難しい理由は以下
- 歯科技工士の仕事とは体の1部を作るから
- 歯科技工士とは精密な仕事であり集中力が必要であるから
- 歯科技工士の仕事継続が難しい
の2つなので詳しく説明しますね。
歯科技工士とは体の1部を作る仕事だから
歯科技工士とは歯を作る職業であり、虫歯や歯を失った人にとっては必要な職業です。
食事をするときは必ず必要だし、体の健康維持にも深く関わっています。
見た目の問題もあり、人が笑ったときは前歯が見えますがその前歯が作られたものだったらどうでしょうか。
実際に前歯を作る依頼はかなり沢山きてまして虫歯じゃなくても作ったものの方が綺麗だからという理由で健康な歯を削ってまで仮歯にする人が増えてますね。
そのため歯科技工士が前歯の仮歯を作り、患者さんに合わせて大きさや色の調整を何回もして行かなければいけません。
そこで努力したとしても患者さんに合わなかったらもう1度作る直しもあり得るし、歯科医師からの不満の電話も来ることがあるので、歯科技工士の仕事は難しいですね。
歯科技工士とは精密な仕事であり集中力が必要であるから
想像すると何となくわかるかと思いますが歯って1つ1つが小さいので、精密で確実な仕事をしなければいけないし、その作業をするためには何時間も机に張り付いて仕事をする訳なので、かなりの集中力が必要になってきます。
1人で黙々と作業することがかなり多いのでコミュニケーションを取ることが好きな人にとっては厳しいのと、じっと座りっぱなしなので体を動かしながら仕事したい人には難しいです。
これらに合わせて歯科技工士は基本的に長時間労働です。
1日12時間以上は普通に働いてますので、この時間内では精密な細かい作業を行う集中力が必要となります。
結果、仕事の出来る出来ないのスキル的な問題もありますが、精密な作業や集中力、長時間労働で、それらに耐えれる体力やメンタルが必要なので総合的に歯科技工士の仕事は難しいです。
歯科技工士の仕事は難しい?解決策
歯科技工士の仕事は確かに難しいですが、他の職種と同じでいろんな経験や勉強をしていくことで楽しいことも増えるのが事実です。
そこで楽しいと思えるようにするにはどうするべきか解決策もあることを以下
- 歯科技工士の仕事でいろんな会社を経験すること
- 歯科技工士は心(マインド)を強く持つべき
の2つの項目で詳しく説明しますね。
歯科技工士の仕事でいろんな会社を経験すること
歯科技工士は歯科医療の技術職なので、単純にスキルアップしていくことが良いと思いました。
どこかのタイミングでいろんな知識やスキルが繋がって大きな結果に変わっていくと思います。
出来る様になるとすごく楽しいです!
あとは、歯科技工に詳しい人の勉強会(セミナー)に参加して学んだことを現場で実践する事です。
これってかなり良いアウトプットになるし失敗しても次に繋ぐことができるのでオススメです。
1社で同じ仕事を何年も行うのではなく、会社によって技術が違うので何社にも訪れて技術を学んでいく事ですね。
人や経験によっては数年で、ベテラン技工士のようなスキルを得ることもできます。
ここまでいったら歯科技工士としての需要がかなり高くなっているのでどこの会社にいても通用するでしょう。
会社によってですが、どこでも通用するようになったら給料体系に対して条件を提示できることがあります。
それでは給料体系について以下
- 給料制
- 歩合制
の2種類ありますので詳しくご紹介したいと思います。
給料制
ほとんどの現場はこちらの給料制に属します。
どれだけスキルがあり、どれだけ良い仕事をしても固定の収入しか見込めないことです。
逆に歯科技工士になったばかりの新人は、数年は仕事が満足にできないくらいのスキルしかないため給料の保証となっています。
会社としても、仕事ができない人に給料は支払いたくありません。
ですが、正社員として雇ってしまったからには固定給料を払わなければいけないのです。
新人として雇われ始めはいいのですが、少しずつ仕事に慣れてきて徐々にスキルアップしてくると、自分のできる仕事範囲が格段に広がります。
そうなると出来ることが増えて仕事も出来るようになったんだから給料上げてほしいと思うようになってしまうのですね。
このような不満が出てしまったら、現在働いている会社を辞めて、他の歯科技工所(職場)でスキルを磨くべきだと思います。
歩合制
スキルがある分、自分で作った分(成果を上げたぶん)だけ収入が増えることです。
いろんな歯科技工所(職場)を転々としてスキルアップしていけば、その人の経験値にもよりますが、1人でなんでも作れるような独立可能なくらいのスキルは得ている状態になります。
そこまでのスキルがあるのなら会社に対して歩合制を提示(もしくは提示している求人に応募)しても良いのかなと思います。
歩合制は、仕事をした分だけ給料に当ててもらえるので自身のモチベーション維持にかなり有効です。
歯科技工士の仕事が難しくても給料が高めに貰えて満足度が上がります。
このようにしてモチベーションも上げれば継続できるんじゃないかなと思います。
歯科技工士は心(マインド)を強く持つべき
上記の説明の通り、歯科技工士の現場は、長時間労働、かなりの集中力、強靭な精神力と肉体が必要です。
やはり歯科医療で技術職となったら、それなりの過酷の現場もあります。
歯科技工士になったばかりの新人のうちは難しいかもしれませんが、大切なのは自分の意思です。
- 苦しい時
- きつい時
- 諦めそうな時
- 辞めたいと思った時
のような気持ちが強くなったときに
- なぜ歯科技工士になろうと思ったのか?
- なぜ今苦しいと感じているのか?
- なぜ今きついと感じているのか?
- なぜ今諦めようと感じているのか?
- なぜ辞めたいと思っているのか?
を考えることによって自分を1度見つめ直すことができます。
ずっと悩んでいるくらいなら「なんでそうなっているのか」の原因を突き止めて解決した方が早いってわけですよね。
そこで改めてこの道で頑張ってみようと考え直すのか。
それともこの道は間違っていたから他の職を探そうとかプラスな考え出てくるのです。
このようにしてマインドのコントロールをしっかりしないと、いつか心が折れて一気に崩れる可能性もあります。
最悪、病院に行かなければならなくなるので、それなりに覚悟を持って歯科技工士として働きましょう。
かなりの集中力、強靭な精神力と肉体となるように自分でトレーニングすることを強く勧めます!
歯科技工士の仕事は難しい?その理由と解決策まとめ
どうでしたか?
歯科技工士になって日が浅い方にとっては学校の授業で教わったことと比較してしますので臨床とのギャップを感じ歯科技工士の仕事って難しいなと思いますよね。
歯科技工士は体の1部である歯を作る仕事なので、精密な仕事と集中力や精神力が必要であり長時間労働となります。
なので自身でキャリアを積んでスキルアップしたり強靭な精神力と肉体となるように自分を鍛えるしかないですね。
スキルアップでは、他の会社の技術の習得をするために訪問して勉強したり、セミナーなどの勉強会に参加するのも良いと思います。
マインドに関しては、自分がこの先どうなりたいかを見つめ直して目標設定すると良いです。
コメント