CADCAM冠をおすすめしない人は?理由と歯科技工士の基礎知識をご紹介!

歯科技工士

歯科治療を受ける方で、CADCAM冠に興味を持たれる人が多いのではないでしょうか?

CADCAM冠は歯科技工士が作成しており、保険適応をされ始めました。

そこで今回は、CADCAM冠についてとオススメしない人とその理由や、CADCAM冠を作成している歯科技工士についての基礎知識をご紹介していきます。

CADCAM冠をおすすめしない人と理由

ここではCADCAM冠についてとCADCAM冠をおすすめしない人についてを以下

  1. CADCAM冠てそもそも何?
  2. 食いしばりが強い人や歯ぎしりをしてしまう人
  3. 前歯がブリッジの作成希望の人

の3項目でご紹介していきます。

CADCAM冠てそもそも何?

簡単に紹介しますと、コンピュータを使用して設計(デザイン)して、CAD/CAM装置を使って歯の被せ物となるブロック(塊)を削り、歯の形に作成していく被せ物のことです。

 

ちなみに歯科技工士の免許を持ち実践を積むことで誰でも設計(デザイン)可能となります。

 

CAD/CAM冠と一言で紹介するにしても、実は削る材料は種類としては沢山あり、強度や質感、透明感など実はいろんな材料から作成することが出来るのです。

 

そして、保険が適応出来る素材は国の方で定められており、保険を使用する場合は、その決められた材料で作成していくことになっております。

食いしばりが強い人や歯ぎしりをしてしまう人

CAD/CAM冠は柔軟性はありますが、金属と比べて強度は劣りますので、咬み合わせが強い人、歯ぎしりなどをする人にはオススメできません。

では、なぜオススメしないのか詳細について、もう少し深掘りして以下

  1. よく割れる
  2. よくプラークが付く
  3. よく外れる
  4. 歯を削る量が多い
     

の4項目ほどで説明していきます。

よく割れる

保険の白い歯はプラスチックでありプラスチックに混ぜ物しています。

なので時間が経てばすり減り形が変わってしまうのです。

 

さらに時間と共に靭性が劣るので劣化したり脆くなり、大きな力を与えるとすぐに割れたり欠けてしまうのです。

 

これはプラスチックに耐摩耗性を改善させるため混ぜ物をしてるので仕方ないですが、割れやすいものを使いたい人はいないと思います。

よくプラークが付く

プラークが付きやすい特徴もあります。

簡単に説明すると、汚れが落ちにくくなるということですね。

プラークが付くと虫歯や歯周病になりやすくもなってしまいます。

 

歯磨きでプラークなどの汚れを落とせてば良いのですが、虫歯になって治療をする多くの人は歯磨きをせずに虫歯になって治療する人がほぼだと思います。

 

この機会に歯磨きする習慣をつけてみませんか?

よく外れる

そもそも歯とプラスチックは仲が悪いのか接着させるのが難しいのです。

どんな接着剤を使っても、くっ付きが弱く結構な頻度で外れてしまうのです。

それらも改善してくれれば良いなと思っています。

歯を削る量が多い

上記での説明通り、CAD/CAM冠は脆く欠けやすく割れやすいです。

 

そのための解決策として、歯を多めに削りCAD/CAM冠の厚みを増やすという案が出ているのです。

 

実際の現場でも、歯が多めに削ることでCAD/CAM冠の厚みを確保して、脆く欠けやすく割れやすい欠点を最小限にしていることは事実でもあります。

 

しかし、虫歯ではない健康な部分も削らなければいけないケースもあるので、こちらも改善して行ければ良いですね。

前歯がブリッジの作成希望の人

残念ですが、現時点で保険が使用できるのは単冠(1本あたりのもの)と限られています。

そのため、ブリッジの作成が出来ません。

 

これからの未来で少しづつ保険適応される範囲が広がれば、患者様にとっては嬉しいことであります。

歯科技工の知っておくべき基礎知識

CADCAM冠について知って頂けたかと思いますので、次にCADCAM冠を作成している歯科技工士についての基礎知識を以下

  1. 歯科技工士が知っておくと良い仕事の理解
  2. 歯科技工もデジタル化の時代へ
  3. 歯科技工士という職業のリサーチ

の3項目で実際の体験談も含めご紹介します。

これらを歯科技工士になる前に知っておくだけで安心感が違うのでぜひご覧ください。

歯科技工士が知っておくと良い歯科技工の知識

歯科技工士とは歯科医師の指示書と患者の歯型模型をもとに詰め物や被せもの、入れ歯を作る仕事です。

歯科技工士の仕事は主に

  1. 入れ歯
  2. 歯の詰め物
  3. 金歯(被せ物)
  4. 銀歯(被せ物)
  5. セラミックなどの色が選べる仮歯(差し歯とも言われる)
  6. インプラント
  7. 矯正器具

のような内容で新しく作ったり、修理したりなどのメンテナンス作業も仕事に含まれます。

 

歯科技工士の作るものは人の身体の一部なので歯型模型だけでなく噛み癖なども考えて患者1人1人に合った正確なものを作る技術が求められます。

 

実際に仕事していく場としては、歯科技工所や歯科医院、歯科大学、歯科材料メーカー、歯科研究所などのさまざまであります。

 

歯科医師との連携による黙々と単純作業で進めていくのもありですし、いろんな会社を周りキャリアを積みスキルアップすることでの独立も可能です。

歯科技工もデジタル化の時代へ(更新中)

歯科医療も段々とIT業界の力をかりてデジタル化に進んでいます。

歯科技工士は特に人手不足でありますので、足りない分は機械で補いましょうって考えですね。

 

デジタル化するにしても機械を使える歯科技工士が少ないため中々進まないのが現状のところです。

そんな中で歯科技工士として機械を扱えるようになると需要が高まることは間違い無いですね。

歯科技工士という職業のリサーチ

歯科技工士になると決めて学校に通うにしたほうが良いことが歯科技工士という職業のリサーチです。

今はインターネットがあるのでパソコンだけでなくスマホでも情報は拾えると思います。

本ブログにある私の記事から参考していただいても良いですがその他の情報も確認しておくことを強くオススメします。

 

実際の歯科技工業界では低賃金で長時間労働であり残業はもちろん休日出勤も十分ありえる職業です。

 

実際に私も1日12時間以上労働していた時期もあったので事実です。

 

ですが

  • 本当はどうなのか?
  • 現状のリアルな話はどうなのか?

などの自分でリサーチ、調べてみるとより具体的に状況が把握できると思います。

 

せっかくお金を払い苦労して勉強して国家資格取得したのに長時間労働で体を壊したら勿体無いですよね。

歯科技工士になるには?

歯科技工士は国家資格です。

国家試験を受けて、合格して国家資格を取得する必要があります。

国家資格さえあれば日本どこでも必要とされます。

 

そのためには、高校卒業後、歯科技工士養成科のある

  1. 大学
  2. 短大
  3. 専門学校

に入学して必要な知識やスキルを学ばなければいけません。

大学

歯科技工士育成科の大学では、4年制で「一般教養」から

「歯科理工学」や「歯の解剖学」など専門的な分野を学びます。

短大

歯科技工士育成科の短大では、2年制のところが多いですね。

今では、2年制が一般的だと思います。

 

こちらは大学と似ていて「一般教養」から「歯科理工学」や「歯の解剖学」など専門的な分野を学びます。

専門学校

歯科技工士育成科の専門学校では、技術の習得や歯科技工士国家試験対策が中心として教育されます。

詳しくは

  • 昼間部
  • 夜間部

2コースがありまして昼間部が2年制、夜間部が3年制となっています。

 

この1年の違いは1日に受講する授業の時間に差があるためです。

  • 昼間部=9:00~17:00
  • 夜間部=19:00~23:00

と言ったように時間に差がでます。

 

その時間の差を埋めるために1年長いのですね。

全ての学びの課程が修了した後に国家試験を受けて合格したら歯科技工士名簿に登録をします。

ここまでできたら歯科技工士になれます!

 

歯科技工士名簿に登録までって意外とめんどくさいですね。

国家試験に合格したらもう歯科技工士でいいじゃん。と、思ったりもしました。

CADCAM冠はおすすめしない理由と歯科技工士の基礎知識まとめ

CADCAM冠をオススメしない理由をいくつか紹介してきました。

CADCAM冠は柔軟性があり審美性もかなり良いと言えます。

ですが、それなりのオススメできない理由もありますので、よく考えて治療にあたりましょう。

 

歯科技工士の基礎知識については知識があるだけで歯科技工士がどういった職業でどういった現状なのか何となくわかってもらえたのかなと思います。

 

歯科業界の中でも低賃金や労働時間が長いなどのブラックと言われてますが、全くやりがいのない職というわけでもないので少しづつでも良い方向に向かってくれれば良いなと思います。

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